Help -After- (完)

第十二話:ハロウィーン




「トリックオアトリート!」




あっという間に秋です。

みんなが勉強に必死になる中、私はコツコツとバイトをしつつ、お菓子を食べられる機会を見逃しはしません。




テーブルの上に広げたハロウィーン限定スイーツも、100均で買ったハロウィーン用パーティーグッズも、何から何までがテンションを上げてくれる。






「……バカのバカによるバカのためのバカ騒ぎ……めんどくさ」




真っ先にそっぽを向いたのは真雪くん。

そう言いつつもソファーに座ってお化けのカップケーキを口に運んでるから、相変わらず付き合い良いよね。





「カーリーかわいい!なにこれ、かぼちゃ?」


「そう、かぼちゃ!ジャックオランタン!」




笑いながらぎゅうっと抱きしめてくれてのはひーくん。




私の仮装はジャックオランタン。

かぼちゃの形みたいなふっくらしたオレンジのワンピースと、黒とオレンジのボーダーニーハイソックス。かぼちゃの旗をイメージしたオレンジのベレー帽にはこうもりとお化けのバッジまでつけてる。

髪の毛は春が左右の高い位置でお団子にしてくれた。





「見て見て、ひーくん。春と頑張ったんだよ!」




ヘアアレンジをできない私一人ではこのハロウィーンパーティは出来なかっただろう。

協力してくれた春の隣に並べば、ひーくんは王子様スマイルを浮かべてくれた。




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