愛の手 【完】

第一幕 /あたしの心




着いたのは、浅葱組の前。

門には祐輔さんや仁さん、康平さんが立っていた。



「お嬢っ!!!!」

「みんな…っ」


待っていたみんなのそばに、駆け出した。



だって運転手は総司さんだもん。

扉の開け閉めは自分で、ってね。



そばまでよると、みんな額に汗が浮かんでることに気づいた


もしかして…

あたしのことさがしてた?





「申しわけありませんでした、お嬢!!!」

「え、仁さん…っ!? 顔あげてよ」



直角九十度に腰を曲げて謝罪する仁さん。


仁さんのせいじゃないのに、なんでそんな謝るの?

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