心月の夜想曲 上弦 【完】

月蝕のようにゆっくりと・・・ /四月蝕

水で喉を潤した後、互いに裸になり、もう一度抱き合ってから、私は、ゆっちゃんに抱き締められながらベッドの中で横たわり、浅い眠りについていた。


私は、ふと目を覚ます。


ゆっちゃんは、私を両腕でしっかりと抱き寄せている。


もっとくっつきたくなった私は、ゆっちゃんの少し汗で湿っている胸に、頬をすり寄せた。


「…もう、お母さん帰ってくるから、ここから出なきゃね」



「そうですね…」


ゆっちゃんはそう呟きながら、私を抱き締める腕に力を込め、私の脚の間に脚を割り込ませて、絡ませる。


ゆっちゃんの全身で全身を抱き締められた。


私は、ゆっちゃんの首筋にキスをする。


離れたくない、もう少しだけでいいから……。


「ゆっちゃん、」



「ん?…どうしましたか?」


ゆっちゃんは、私を覗き込むように見た。


私は、その鳶色の瞳を見つめ返す。


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