心月の夜想曲 上弦 【完】

月蝕のようにゆっくりと・・・ /二十五月蝕



翌日の朝は、清々しいほどだった。



昨日の夕方から夜にかけて降り続いていた大雨は嘘だったかのように、雲一つ無い青空が広がっている。



太陽の眩しい光で目が覚め、起き上がると、隣にはもう結城さんはいなかった。



結城さんがいた場所にそっと触れてみると、シーツは冷たくて、ずっと前の時間に結城さんは起きたと物語っている。



昨夜、なかなか寝付けなかったせいで、まだ重たい瞼をこすりながら時計を見やると、七時を回り始めたところだった。



不意に、かけ布団をはがして見ると、ルームウェアにどこもおかしなところは無かった。





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