心月の夜想曲 上弦 【完】

月蝕のようにゆっくりと・・・ /二十七月蝕

それから、数日が過ぎても依然として、ゆっちゃんから返信は無かった。



私の不安は日に日に、酷くなっていった。



ゆっちゃんと遠峰 琴美の関係を確かめようと、ゆっちゃんのルームシェアしている家に行って直接詰問しようと思った。



でも、ただの思い過ごしだったらとか、もし家から遠峰 琴美が出てきたらどうしようとか、ゆっちゃんに冷たくされたらとか考えると、行く勇気が出なかった。



そして、結城さんとの入籍日まであと2日まで迫ったこの日、私は仕事に行く結城さんを見送ってすぐに、薬局に行った。



もちろん、ボディガードの澤村さんもついて来ている。



ネチネチと説教されるのも嫌だし、一応彼女の仕事を奪ってはいけないと思い、出る前に一言彼女に連絡を入れたらすぐに飛んで来たのだ。



マンションから車で3駅先の薬局に行って、『すぐに戻ってくるから待っていて』と澤村さんに言って外で待ってもらい、店内に入る。




日が過ぎていくにつれて、突然の目眩と吐き気がひどくなっていて、凪沙に言われたのもあったけれど“もしかしたら……”と自分でも思った私は、例の物を買う為にマンションから離れた薬局に来た。



店内を見回してから避妊具の売り場を探す。



体温計の売り場の隣にさりげなく、陳列されている避妊具を見つけた。






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