復讐に燃える男の執着は、すごく強すぎる。 II 【完】

vindictive エピローグ

私は、それからも男と一緒にいる。



何年経っても変わらず、男は私を愛していて、私も男を愛している。



お互いに、離れることなんて考えられないくらい。



男の告白をよく反芻して、いくつか気付いた事がある。



両親の元にいた頃、自由が無かったのはもしかしたら両親が男の影に怯えて、過保護になり私の行動を制限していたかもしれない事。



私は、男によって自由を奪われ、そして男と出会ってから両親の元から離れて、自由になった。



私の世界が、広くなった。



それから、男の復讐がまだ続いていた事。



憎い相手が大切にしているものを奪うことは、その相手に精神的にものすごい衝撃を与え、ある意味“復讐”になるだろう。



私の事を両親から引き離すように実家に連れて来たのは、両親……特に父を苦しめるためかもしれない。


初めから引っ越すつもりで、画商が管理している三角ビルに少ない荷物で暮らしていたのだろう。



男は、もうそういう事はあれから言わない。



私も、話さない。



それでいい。






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