復讐に燃える男の執着は、すごく強すぎる。 II 【完】

vindictive 4



それからも、以前と変わらない毎日だった。


あれから数日おきに、家のポストに刃物入りの封筒が入れられたり、父の車のボディーが傷付けられタイヤに釘を刺してパンクされていたり(その日は母に送ってもらい、父は電車で会社に行った)、また母の植木鉢が割られていたり、ペンキが撒き散らされたり、父が電車通勤の時に帰宅途中で不審な男に後をつけられたり、父の浮気現場の写真が何十枚と玄関先に撒かれたり、門扉や玄関のドアに貼られていた。



それでも、通報はせずに普段通りを貫く母に学校を休めと言われる事もなく普通に学校に行って、男の家に行く。



夕方は母に迎えに来てもらい、家に帰る。



その繰り返し。



その繰り返しの中で、私はニナへのプレゼントでボディケアセットを用意して、男へのマフラーを編んだ。



クリスマスまでに間に合わないかもしれないと思ったけれど、ニナの指導のおかげで上手く編めるようになり、クリスマスの一週間前に完成した。



手袋は通販でよく選んで、買った。


そして自分でラッピングして、中に男への短いメッセージを書いたクリスマスカードを入れた。



私の準備は完璧だった。



あとは、当日を待つのみだった。




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