ゾンビ学園~ぼくらの小学校にゾンビが攻めてきた~

第四章 計画 /倉庫

危険物倉庫は、西側の階段(新校舎と同じように各階に二カ所ある)の下のスペースを利用するかたちでつくられていた。
 
慶太が南京錠を解除し、背の低い扉を開くと中からひんやりとした空気が漂ってきた。

「灯油を出せばいいんだろ」
 
伊達はさっさと倉庫内に身をかがめ入っていった。

中は意外に広く、灯油を入れるプラスチック製のタンクがいくつもしまってある。

伊達はそのひとつひとつを手に取っていった。空っぽなものばかりだ。

だが、何個目かのタンクを手にしたとき、ずしっとした重さがあった。容器の半分ほどの量が入っていそうだ。冬の間ストーブに使っていた灯油のあまりだろう。
 
伊達は灯油の入ったタンクと給油ポンプを手に薄暗い倉庫から出た。 

「ありがとうございます、伊達さん」

「よせ、ありがとうでいいよ」
 
伊達はうすく笑いながら、まだ幼い顔立ちの少年に言った。

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