ゾンビ学園~ぼくらの小学校にゾンビが攻めてきた~

第五章 希望 /彼女

屋上を抜け、校舎内に入った。

階段を下り、ゾンビのおびただしい体が床に転がっている廊下におり立った時、タタタと銃を連射する音が校舎に鳴り渡った。

続いておこったのは、地の底から響いてくるような恐ろしい絶叫だった。その声は階下からきこえていた。

「奴の声だ……」

伊達は眉をひそめ、苦い思いで言った。その絶叫は特殊部隊の隊員東のものだった。

おそらく恐怖にかられた東は非常階段ではなく校内の階段を使って階下に下りていったのだろう。

二階には恐怖にとらわれ己を失った男を充分に仕留めるだけのゾンビがいるはずだった。  

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