ゾンビ学園~ぼくらの小学校にゾンビが攻めてきた~

第二章 急変 /音

「今の聞こえました?」

グラウンドで猫を抱いた金太の弟、嵐山慶太(小二)は唐突に言った。

「え? 何がきこえたの、慶ちゃん、変な顔して」

笑顔でうさ子は言った。

「慶ちゃん……ですか。それにしてもさっきの音はなんだろう」
 
慶太は胸に抱いていた子猫を、背負っていたリュックの中にしまい込みながら、どこか真剣な表情で言った。

「お二人は聞いてませんか?」
 
慶太は同意を求めて、伊達と美雪を見た。

「聞こえたよね、なんか爆発みたいな音」

「ああ、俺も聞こえた」

「ですよね」

「えー、私だけ聞こえなかったよー」
 
うさ子は何となく悔しいのか地団駄踏んでいる。

「うさ子はいつも自分が話すのに一生懸命になってるからね」

美雪が笑いながら言った。

「あ、そう言えばリイ先生と金太遅いね」
 
うさ子はふと思い出して言った。武田が金太を追いかけて行ってからずいぶんたったような気がする。

「……ひまだから様子を見てくるか」

伊達はそう言うと、さっさと校門の方に歩いていった。その後に美雪たちも続く。

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