ゾンビ学園~ぼくらの小学校にゾンビが攻めてきた~

第二章 急変 /走る二人

ゆるやかなカーブを曲がると坂の上に学校の門が見えてきた。

ゾンビに追われ走りつづけていた伊達と金太は、校門が見えたことにほっとした気分だった。

校門まで後百メートルほどだろうか。

うさ子や美雪、慶太は校門を出たところに立って、下りゆく道を為すすべもなく見ているところだったので、すぐに坂を駆け上ってくる二人に気づいたようだった。

「みんな逃げろーッ」

金太は彼らに大声で叫んだ。つもりだったが、その声はかすれて実に頼りないものだった。金太は自分が考えている以上に体に負担をかけていた。

しかも走りながら大声を出そうとしたので、呼吸が乱れ、足がもつれ前につんのめった。

目の前にアスファルトの地面がグンッと迫ってくる。

ぶつかる!
 
金太は思わず目を閉じた。

しかし腕を掴む強い力に支えられ金太はなんとかバランスを保つことができていた。

「おいッ、ぼおっとすんな」
 
伊達が金太の腕をグッと掴んでいた。

金太はその言い方にカッときてその手を無理矢理に振りほどいたが、心の中には伊達に対する強い感謝の気持ちがあった。

あそこで倒れていたらもう走れなかっただろう。

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