ゾンビ学園~ぼくらの小学校にゾンビが攻めてきた~

第三章 悪夢 /吉光の恐怖

美雪たちは職員室に移動して校長室に続くドアも書類の詰まった棚で塞いだ。

ドアには非常時対応表と書かれたプリントが貼られていた。火災や天災などの際の緊急連絡の方法などが書かれたプリントだ。

しかし火事や、地震などのいわば「通常」の非常時に対応できても、いまの状況にはなんの役にも立たなかった。

校長室では校長ゾンビが何事もなかったように叫びをあげながらドアを叩き続けている。だが、二重のロック(校長室のドアと職員室へのドア)で当面の間は安全だと思われた。

問題は校長が職員室の廊下側のドア(スライド式のドアが左右二カ所についている)に侵入口を変えた場合だ。校長室はすぐ隣の部屋なのでその可能性は高いと思われた。
 
そのことに気づいた彼らは廊下側の二カ所のドアも職員室内の教師用デスクなどで念のために塞いだ。
 
かなりの重労働を終え、職員室内に目をやると雨雲のために部屋はずいぶん薄暗く感じられた。

グラウンドを見渡せるガラス窓は、小雨を受けて濡れている。その向こう、職員室からから見ると北東の方向にゾンビをくい止めている門が見える。

門はまだ倒れてはいない。

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