ゾンビ学園~ぼくらの小学校にゾンビが攻めてきた~

第三章 悪夢 /血の女

彼らは廊下を走り、校舎の西側裏口に向かった。

走ると言ってもすぐそばだ。階段を過ぎ、放送室の前に裏口はあった。

後はドアの内鍵を外せば、無事中庭に抜けられる。
 
だが、美雪は窓越しに見える中庭に嫌なものを見た。
 
フラフラとよろめくように誰かが数人歩いている。血まみれの着衣、青白い顔、そして生気のない目、やはりゾンビだ。

美雪が見る限りは、その姿は数人しか見えない、しかし目の届かないところにまだ他のゾンビが潜んでいそうな気配だった。

吉光君、どうなったんだろう?
       無事なのだろうか?

校舎の裏手、つまり中庭の方に逃げていった吉光のことが気にかかる。
 
だが、考えている暇はない、校長がいつ復活するかわからないし、職員室内も今ごろはもうゾンビの巣穴みたいに、ゾンビでごった返しているだろう。

美雪が一番先に裏口ドアに到着した。隣ではうさ子が後ろの校長を気にしている。

「はやく鍵を開けて」
 
うさ子に言われるまでもなく、美雪は鍵を開けていた。ノブについている鍵は手でひねるだけの簡単なものなのですぐに鍵は開いた。
 
そこへ慶太がリュックを揺らしながら駆けてきた。そして伊達、その後ろに金太もやって来た。

ちょうどそろった時、美雪はドアを少し開いて外の様子をうかがっていた。

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