ウ タ カ タ .

ひとりとふたり /”ふたりでいればコワくない”





私が燈真さんの家に戻ってきてからはやくも一ヶ月が経とうとしていたそんなある日



私は少しずつだけど会話をするようになり


一日三食量は少ないがしっかりと食べるようになっていた



変化はそれだけじゃない



『昨日はよく眠れたか?』



私は彼の目を見てしっかりと頷く



『そうか』


そう言って優しく私の髪を梳いてくれるこの手はとてもあたたかい





私は二年前辺りから”睡眠薬”を使用していた



目を閉じると誰も居ないとわかっているのに情事の最中のオトコの息遣いが、頭の中で繰り返される


最中は何も思わない


なのに、目を瞑るとなんだかキモチが悪くて、コワくて、中々寝付けなかった






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