ウ タ カ タ .

唄に魅せられた者 /”zero”







そこには、尚(ナオ)と柊(シュウ)


ふたりはあの日、
あの音を奏でていた人達だ




あの日から私は”ドール”になった後いつも足を止めて2人の歌を聴いていた


いつも丁度いい時間帯にうたっていた

ある時ふたりは一緒に歌わないか?と言った





その日は私がドールとして知らない男に抱かれ、情事の後だった





汚れた身体で唄ったら綺麗なふたりが汚れてしまうと思った音凛は首を横に振った




それから毎日誘われていた

そんなある日の金曜日、いつもと同じ様に誘われた




音凛は小さく、本当に小さく、頷いた




それから音凛は毎週金曜日、
ふたりの元で歌わせてもらっていた
”声”は相変わらず出なかったが
”音”は出ていた






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