ウ タ カ タ .








『着いた。歩けるか?』


『……』


『あ〜…オトは喋らないんだったな…。』



そう言って彼は困ったような顔をした

”オト”

その響きがとても気持ちよかった




彼は私を置いて車を降りた



そしてすぐに私側のドアを開けて私と目線を合わせるようにしゃがんだ


彼の大きな両手は
私の小さな両手を優しく包み

そして小さな赤子を落ち着かせるように

『もう、大丈夫だから』

とても優しい声で、そう言った






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