bittersweet【完】

番外編 /━心配性な男の話━




疲れた体がソファーと一体となるように沈む、昼前の自室。不自然な意識の高揚は徹夜明けのせいだ。



あー…、風呂、入ろうかな。でもまず寝たい。ベッドに行こうにも体が言うことを聞かず瞼はかたく閉じられたまま。



と。

ピンポーン



「……。」



誰だ、こんな時に。いや無視しよう無視、うん。俺は今疲れてるんだ。

目を閉じているというのに目が回るような気持ち悪い感覚を覚え、溜め息。



なのに、そのインターホンの猛攻は止まず。俺は引きずるように立ち上がった。ソファーに体温を残してきてしまったように体は寒さを感じる。




「はー…い。」



のっそり、と。そんな様子で玄関の扉を開ければ。




「…………は?」



俺は、目の前に見えた姿に声を荒げてしまった。



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