崩れかけのプロポーズ【完】

28つめ /記念日の前日も記念日




「えー…、でもこれはさすがに狙いすぎじゃない?」

『馬鹿。それくらいしなきゃあの医学オタク分からないって。』

「…、」



自分の彼氏をけなされてるけれど、これでもかと堂々とされると逆に反論出来ない私。目の前の有紗はけなしたことにさえ気付いていないような顔で雑誌をめくっている。



現在、会社はお昼休み。ちょっと長めなお昼休みがあるここ。他の子たちはランチを食べに世界記録もびっくりなダッシュで会社から出て行った。


そんな中で私と有紗は雑誌をめくりながら、会話を続ける。




『店は?』

「水樹くんが決めるらしい。」

『あー…、あいつが決めるならそれは正攻法でくるわね。』

「…?」

『高級レストラン、ってこと。』

「、」



高級レストラン。その言葉を聞いた私は意味もなく衝撃を受ける。




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