崩れかけのプロポーズ【完】

3つめ /本当は物凄く心配です




「ねー、水樹くん。」



パタパタと廊下を走り、リビングにいる水樹くんに近寄った。


と、いうよりもソファーに座る水樹くんの足元にぺたりと座り込む。それをさもどうでも良さそうに無視。


負けるか!そんなことしても私は諦めない。しつこさ上等。



「水樹くん、こっちとこっちだったらどっちが良い?」

『選択圏が狭い。』

「…、」



私は両手に持ったスカートをソファーに投げ捨てる。これだよ!ちょっと(訂正・かなり)自分は頭が良いからって。



水樹くんになんか聞かない、と。私はまたクローゼットへ逆戻り。

水樹くんは気にした様子もなく新聞を読んでいるんだろう。もう良いもん。



水樹くんに聞いた私が馬鹿だった。いや本当に馬鹿なんだけどそういう馬鹿じゃなくて…、ああもう良いや。



クローゼットから黒いスカートを取り出して、頷く。あんまり派手じゃないけど地味じゃないからこれにしよう。


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