崩れかけのプロポーズ【完】

33つめ /君だから、って法則





『あ、この人。』

「ん?」



珍しくも。私がチョコを食べつつ見ていたドラマの音につられるようにして水樹くんが本から顔を上げた。


床に座っていた私は振り返るようにして後ろのソファーに座る水樹くんを見つめる。けどその視線はテレビに向いたまま。



『この女優さ…。』

「あ、この人?」



画面に映ったのはモデルから女優になった人。凄く可愛い人でたまにバラエティーでも見かける。



「可愛いよね。」



私好きなんだー、と言えば。水樹くんは無表情のまま、頷いて見せる。



『僕もこういう人、好きだよ。』

「…。」



なんだって?




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