崩れかけのプロポーズ【完】

12つめ /からかいたい君



『どれが良いの。』

「ま、待って………。」

『(遅い。)』



私は今、冷酷なまでのうんざりした視線を水樹くんから浴びされつつ。色とりどりのメニューに目を走らせた。


ここはアイス屋さん。ちなみに水樹くんは私の注文待ちだ。



『どれでも良いでしょ。』

「だって、アールグレイミルクも美味しそうだけどベリーミックスも…。」

『ベリーミックスで。』

「っ!」


決められた。迷うことなく水樹くんに勝手に決められた!私は悲しみに満ちた視線を水樹くんに送るが、無視どころか気付かれていないかもしれない。



お姉さんからスプーンと共に渡されたアイス。でもやっぱり美味しそうで口元がゆるんだ。



『子供みたい……。』

「…、聞こえたよ。」

『ああごめん。』


クスリ、笑う水樹くんは意外にもチョコレートモカを頼んでいた。


私の予想だと抹茶、とかバニラ、とか言うと思っていた。



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