君の猫になりたい

チビで可愛いネコ /猫が生まれた日

18年前



Side レン



あるホテルの一室

半年ぶりに会ったナツナは相変わらず綺麗で


俺は自然と笑った



ナツナもゆっくりと笑みをつくった





俺はルポライターとして、

世界中を旅する自由な生活を送っていた



ナツナに連絡するのを忘れるのもしばしば

声を聞くのも一ヶ月ぶりだったり




軽く肩を推すとナツナは呆気なくベットに倒れた


キスをしようと顔を寄せると

ナツナは俺の頬に触れた




「なに?」




「また、怪我したの?」

指で、傷に触れた



「あー。

たいしたことねーから。」




「なんでそんなに危険なところに行くの?



ねえ、レン

あたし、レンの側にいたい


ずっと側にいてよ。」

俺の耳に口を寄せて、ナツナは囁いた





それには答えずに、俺はナツナにキスをして

足に触れた




「そうやっていつまでもあたしから逃げるの?」



ナツナは俺の肩に抱きついた


「好きだよ、ナツナ」


また、キスして

内側に触れると


ナツナはもうなにも言わなくなった





そして、最後に上がった息で

「好きだよ、レン」


そう言って一筋の涙を流したナツナの顔は

世界中のどんな風景より美しい

そう思った



でも






目を覚ますと、ナツナは隣にいなかった 

ピンクの手紙に、昔渡した指輪が乗っていた





ーごめんね。レン

わたし、会社の人と来月結婚します。


いつまでも、元気でね    ナツナー








さすがに泣いた







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