君の猫になりたい

天の邪鬼なネコ /5時10分






それから、二週間くらい経った



早朝


空がだんだん、しらみがかってきたころ



まだ、鳥も起きていない


そんな時間






目が、覚めた


目の前には、ケントの背中がある




私は、ゆっくりと体を起こして


ケントの横顔を見た

  

ね、ケント


心の中で、ケントの名前を呼ぶ



少し、ケントが身じろぎをした




多分、起きた
 


人の動く気配には、誰よりも敏感な男だ




「ね、ケント」

今度は声に出してみる    



ケントは、ピクリとも動かない



起きてる












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