君の猫になりたい

チビで可愛いネコ /過去

四月桜が咲く頃に

あたしはこの街に戻ってきた。




少しだけ、秋人と再会したときの話をしよう





秋人に嘘をついているけれど、

あたしがアメリカにいたのは一年だけ。



すぐに苦しくなって、

四年間は岩手で暮らしていた。





《時を少し遡って》





-あんたなんか、男だったら誰でもいいんでしょ?-





新幹線で東京に向かっている最中も、

何度も頭をリフレインした。



-そんなことない!

     あたしだって好きな人はちゃんといた!-



言葉にしたら消えそうなあたしの淡い希望。

秋人なら全部を受け止めて、守ってくれるかもしれない。


確証は全く無かったけど

あたしの無実を証明するには会ってみるしかなかった。








0
  • しおりをはさむ
  • 177
  • 26
/ 326ページ
このページを編集する