君の猫になりたい

名前のない猫



side 嘉穂






「ばかだね」


私は、大きくなったお腹をなでた




「ん?なにがばかなの?」





お腹に手を当てていると、

どうしようもなく、幸せになる






「こんな幸せなことが待ってるのに

私には全然   


予想できなかったなぁって」





ケントが、はぁっと大きくため息を吐いた 


「良かった、あのとき戻ってきてくれて」




でも、


と私は笑う




「それでもきっと、君なら私を

どこにいても見つけてくれたでしょ?」







困った子だね、

とケントはつぶやいた




「もちろんだよ


でもね、


探すの大変なんだからね」














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