君の猫になりたい

チビで可愛いネコ /ネコの告白

[紗良。どうした?]

秋人に声をかけられて、我にかわった。




戻ってこいあたし。




ここは桜坂の旧校舎。




気づくと、

秋人があたしに後ろからのし掛かっている。



重い




「ちょっと、秋人さん。


紗良ちゃんから離れてくださいよ。


お兄さんがいたら話しづらいじゃないですかー」







後輩さんたちをにらみつける秋人。

「ふざけんな、紗良に近づくな。」






「紗良ちゃん、こっち来て俺らと遊ぼうよー。」

と、言ってくれる人もいるけど




「だめ。紗良は俺のもんだから。」


真顔で答える秋人の頭はオカシイ。





「はいはい。」

みんなあっさり引き下がるのは、


毎日のことだから。








ほら、やっぱりあたしは秋人の玩具じゃん。



口を尖らすあたしを見て、秋人が笑う。






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