桜龍Ⅰ【完】

第一章 /白虎



それからは、二人ともあたしの側にずっといて、明はあたしの隣の席に移動してきた。


この二人がいることで、クラスの他の不良たちは近寄ってこなかった。



「絋、なんでここに来たんや?怖くないん?」

喜壱が眉を下げて聞いてきた。なんか心配されてる…?


「怖い?なんで?」


「ええ!?この子、天然や!!」

「この学校は不良ばっかだし、いろいろ悪い噂聞くだろ!?」


二人とも目を見開いて、驚嘆してた。


怖いって…普通思うのか。小さい頃から恐い人たちの中で育ったし、紅龍のみんなの方がずっと威圧あるし。

今更ねぇ…。


「別に、思わないよ。」


笑顔で言った。


「「…っ//」」


キーンコーンカーンコーン♪


「あ、チャイム。じゃ、二人ともまた明日ね!」


顔を逸らしている2人に言って、あたしは鞄を持って席を立った。



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