桜龍Ⅰ【完】

第二章 /決着







「着いたけど、本当に大丈夫なのかい?」



「はい。それじゃ」



──バタン



車のドアが閉まると、あたしは走り出した。







この辺、街灯あるけどチカチカしてて暗いし、静かだし、何もなくて……うん、不気味。




タクシーのおっちゃんに心配されるはずだ。








今、乱闘が始まってから3・40分くらいは経ってる。



もう終わってるとか、ないよね。トップを争うだけあって、どっちのチームもそれなりに人数が多いし。




あ、でも人数はあんま変わんなくても紫鬼はきっと武器使ってるよな。今までも使ってたみたいだから。





……しかもこっちは副総長の要抜き、白虎の方が意外と不利な状況だよなあ。




……チッ。真っ正面から戦わねえなんて、紫鬼の奴らやり方卑怯なんだよ!


チマチマと小細工しやがって、腹立つ!!








って、何考えてんだあたし。引っ込めイライラっ。あたしは今回見るだけなんだから。







草むらの中を通って近道すると、たくさんの声と光にだんだん近づいてるのが分かった。





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