桜龍Ⅰ【完】

第三章 /お馬鹿トリオ



「5日しかねえのにどーやって勉強しろっつーんだよー!!」


「要、うるさい」



今、あたし達は倉庫にいる。



仁は肩肘をついてこっちをじっと見てて、由樹はにこにことソファーから様子を見てた。



とりあえず、長方形の机の上に教科書と真っ白なノートを出し、横に並んで座布団の上に座っている要と俊と総。


そして向かい合うように座ってるあたし。



「総は1年だからあたしと同じ時間割だったよね?追試は数学とReadingと日本史と政経であってる?」


「ああ、合ってる。」


「要と俊は?」


「俺たちは数学とReadingと古典と生物だよ!!」


「……じゃあまず被ってる数学からやろうか。」


「ちょっと待て、一緒にやる気か?1年の内容やったって仕方ねえだろ!!

分かってんのか!?」



要は身を乗り出してあたしを睨み付けて言うから、あたしも怯むことなく睨み返した。



「何?文句あるの?

あんた達全員、脳ミソつるっつるで基礎すら出来てないんだから、まずそっからやんないと何も分かんないでしょ。そっちこそ分かってんの?」






「……………、チッ」


要は舌打ちとともに、数学の教科書を広げ始めた。俊と総もパラパラと教科書を捲る。



……ったく、舌打ちしたいのは、こっちの方だっての。


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