桜龍Ⅰ【完】

第一章 /家族


「絋帰るぞ。」

仁は立ち上がって言った。時計をみると6時。外は夕暮れ。


「え、もう?」


あたしは紅龍の時、5時から深夜2時くらいまで溜まり場でみんなといた。




「遅いと親、心配するだろ?」



「…………そう、だね」

一般家庭は。














あたしに、親はいない。

でも、言えなかった。

親がいて当たり前のように話すから、何となく言えなかった。



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