桜龍Ⅰ【完】

第一章 /傷



「俺の家は、母さんと義父、その間に生まれた弟の4人暮らしだった。


俺の本当の父親は、母さんに暴力を振る酷い奴だった。俺がまだ小学校入ったばっかの時に別れた。


新しい父親は優しかった。新しく出来た弟も俺は嬉しくて可愛がった。



幸せだった。あの日まで…



















俺と弟は、事故にあった。俺だけ助かって、弟は死んだ。


大きな事故だった。俺が助かったのは奇跡だったらしい。弟は直視できないくらいに、ひどい状態だった。







それから、俺の家は狂った。母さんは泣き続けて、父さんは毎日ふらふらとどっかへ行った。


その内、父さんは薬物に手を出し始めて、俺に暴力を振るうようになった。“どうして、助かったのが、お前なんだ”って言って───。



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