エンディングテーマ

作者真紅茜

他人の顔が分からない私と、余命一年のアイツ。
性格ブスな私と、性格最悪ナルシストのアイツ。
普通顔の私と、自称イケメンのアイツ。
観察者の私と、被験者のアイツ。

歩けるのは普通。

目が見えるのは、耳が聞こえるのは普通。

喋れるのは普通。

人の顔が見えるのは普通。

身体が動くのは普通。

好きな人と一緒に居られるのは普通。



誰も明日が無いなんて思わない。



当たり前のように普通の明日が来ると思っている。



それが大勢多数の常識。




かつての私もそうだった。


中ニの冬、飲酒運転の車と衝突。

昏睡状態から目覚めると、私の目には他人の顔が見えなくなっていた。



そして高二の夏、アイツと出会い。

命の儚さを知る。