『青春の記憶/心の中の大切な日記』【完】

第3章  /過去の傷

あれから数週間が経過した。

今日は日曜日。

彼女とおばさんの家で
昼食を食べる約束をしている。

駅に着くといつも通り
駐輪場の端に自転車が置いてあり
彼女の家まで走らせた。

家に着きチャイムを
何度も押してたが彼女は出てこない。

『ゆり・・・おらへんのか。。』

俺は少し大きな声で呼んだ。

すると彼女のお父さんが出てきた。

お父さんとは初対面だ。

おとなしそうな小柄なお父さんだ。

『ゆりはもう秋野さんの家に行ったよ。』

『あぁ、そうですか。
 はじめまして木下健介と・・・
 いいます・・
 ゆりさんとお付き合いさせてもらっています。』

『ああ、そうなんだ。。
 全然、知らなくて・・。よろしく…
 最近、あんまり娘と話さないからな…』


二人はぎこちない様子だ。


『あぁ、木下君…
 まぁ、家にあがってって…』

『はい』

二人は台所の椅子に座った。


・・・少し無言の気まずい時間が続いた。


しばらくしてお父さんが話し掛けた。

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