『青春の記憶/心の中の大切な日記』【完】

第4章 /ふたりの楽譜

あれから数週間が経過した。


今日は朝8時におばさんの家に集合だ。
三人はお花見に行く約束をしている。

俺は自転車に乗りおばさんの家に向かった。

『おはようございます!!』

『おはよう。健ちゃん!
 もうすぐバスが来るからバス停に行こッ!』

二人は玄関で待っていてくれた。

三人はいつも以上にハイテンションだ。

バスに乗り、桜で有名な公園に向かった。

日曜の早朝なのか
誰もいないバスの中は
俺たちの楽しげな声だけが響いている。


30分後に公園に到着した。


『うわぁ。。綺麗だねぇ。。』

『綺麗。。。』

『桜でいっぱいや~』


三人は満開の桜の美しさに感動し
公園の入り口で思わず立ち止まった。


公園にはたくさんの人がいた。

公園をぐるっと1周した。

おばさんは少し疲れた様子だ。
大きい桜の木の下に
小さなゴザを敷き座った。

座ると近くで一人の男性が
トランペットの練習をしていた。

途中で鳴り止むこともあるが心地よい響きだ。

二人はじっと見ていた。

『香織のこと、思い出すなぁ…』

『そうやなぁ・・ゆりちゃんもそう思う。。』

『香織とゆりちゃん
 私の誕生日に演奏を披露してくれたなぁ。。』

『そうやなぁ。あの時は結構、練習したな~』

『ゆりちゃんのフルート、上手やったよ!』

『なんか、懐かしい響きで思い出した。。』

2年前のおばさんの誕生日に
香織さんとゆりが自分達で曲を作り
おばさんに披露したらしい。 


おばさんは懐かしそうな目で
男性をみつめていた。

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