『青春の記憶/心の中の大切な日記』【完】

俺はもう一度、墓の方へ戻った。

『あのぉ・・。香織さんのお友達ですか。。』

『はい!香織とは保育園から同じで・・・』
 
彼女は明るい声で答えた。

短髪でボーイッシュな印象だ。

『・・・立花ゆりさんって知ってますか?・・・』

『・・・・・はぃ・・・。知ってます・・・』


彼女の声は急に小さくなった。


『俺、ゆりの彼氏です。。』

『あぁ・・そうなんですか。。
 私、ゆりと同じ高校なんです。 
 ゆり・・・最近、ずっと学校休んでます・・・』

『そうなんですか・・・』


少しの間、沈黙が続いた。


『私・・・
 ずっとずっと・・
 ゆりを苦しめていました・・
 そしてここにいる香織もおじさんも・・・
 私は・・・』

彼女はうつむきながら冷静に話しかけた。

『私はここにいる香織を
 ずっといじめていました…
 私のせいで香織の親は
 命を落としてしまいました。。』

以前、ゆりから聞いた話を思い出した。

でも俺は何も言わず黙っていた。

0
  • しおりをはさむ
  • 25382
  • 1484
/ 292ページ
このページを編集する