『青春の記憶/心の中の大切な日記』【完】

あの日、待ち合わせたホーム。

俺はホームを見渡した。


ゆりの姿はない。


時計を見ると午前8時だった。

ゆりはきっと来る。
心の中で強く信じた。

階段の方を眺めたり
電車が停車するとゆりの姿を探した。

トイレへ行きたくなり急いで走って
また戻ったりしていた。

時間はゆっくりゆっくり経過した。

そして夕方になった。  

綺麗なピンク色の夕焼け雲が
ゆっくり流れていた。  

それから数時間が経過した。
時計はちょうど午後10時になった。

ゆりはきっと来る。
強く信じた!!

しかし、心の片隅では不安も抱いていた。

俺が書いた手紙を読んで
傷ついてしまったんではないか。。
牧野さんがちゃんと渡してくれただろうか。。
やはり、自分の手で渡すべきだったのだろうか。。
トイレに行っている時に
すれ違ったんではないだろうか・・・

いろんな不安が時間が経過すると共に
追い詰めていた。



そして最終電車が俺の前を通過した。



ゆりは来なかった。



俺は電車に乗ることもできず改札口を出て
歩いて家に帰った。

電車なら10分位だが歩くと2時間位かかる。

歩きながら何もできない自分に苛立ち
ゆりのことが心配でたまらなかった。

ゆりの笑顔がみたい。
・・でも、自分と会ったらゆりを苦しめてしまう。。

そんな気持ちを駆け巡らせながら家に向かった。

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