『青春の記憶/心の中の大切な日記』【完】

第9章  /伝えたい気持ち

あれから1か月が経過した。

二人は全く会っていない。


明日はおばさんの誕生日だ。


俺はゆりとの約束をずっと気にしていた。


本当なら明日、おばさんの家で
一緒に演奏を披露する予定だった。


桜の木の下で微笑んでいた
おばさんとゆり。。

海で練習した日々。。

病院の屋上で聴いたゆりのフルート。。

大切にしていたフルート・・・


「俺たちは明日を楽しみにしていた・・・」
「でも・・・もう無理・・・・」
「ゆりの思いだけでも軽くなってほしい・・・」

いろんな思いが頭の中を
ぐるぐると回転して眠れなかった。



そして、俺は決心した。



明日の朝、早起きして老人ホームに行こう!!
老人ホームの外からでもいい・・
おばさんに『おめでとう』を言おう!!



会えなくてもいい・・・
おばさんの近くから
ただ、あの日の二人の思い・・
『おめでとう』を伝えたかった。

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