そこに愛はあるのか?[完結]

第4章 /片桐知哉の正体



一通り大爆笑したお祖父ちゃんは、杉内さんの話のつづきだと口を開いた。



「あいつ…杉内はな、一人娘がいなくなってからあんな風になったんだ。」



『一人娘…?
てか、いいの?
そんなこと話しても…』



患者さんのプライバシーを勝手に聞くのはちょっと…


「いいんだ…杉内な、またその看護師に会いたいって言ってたからな。」



『そう…』



お祖父ちゃんが話した杉内さんの人生は、ちょっと悲しくなった。



昔は、とっても優しい人だったらしい。



愛する奥さんと結婚して、娘が生まれた。



奥さんは元々、体があまり強い方じやなく、男の子が欲しかったけど奥さんの体は限界だったため諦めた。


会社も大きくなって、娘が二十歳の時自分の側近の人と婚約をさせようとした。


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