温かい手を持ってる  第一部

温かい手を持ってる ―第一章― /手

ドクドクと血が流れる。


手首に心臓があるみたいに、ドクンドクンと脈打つのが分かる。



ゆっくりと。


でも確実に私の手首から血が流れ落ちていた。



教室の一番後ろの壁に背を付け、ぼんやりと教室を見ていた。



いつ死ぬんだろう…。

いつ気を失うんだろう…。



私はそんな事ばかり考えていた。

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