温かい手を持ってる  第一部

「二村ぁ」

久しぶりに学校で私が声を掛けた所為か、二村が驚いた顔をして私を見つめた。

「なんだよ?」
二村は少し警戒した様子で私を見る。

「おはよ!宿題見せろ!」

「ナメんな」

「ぐあああ、頼むよ二村ぁ」

「お前昨日休んでただろ。休んでる間にやれよ」
二村はそう言って自分の席へ行った。

私はその二村の後に着いて、二村の席に向う。

「体調悪くて休んでんのに宿題なんか出来る訳ねぇ」
私は二村の前の席に座って、二村の方へ振り向く。

「先生にそう言え」
二村は鞄から教科書とノートを出した。

「ケチケチすんなよぉ」
私は二村の机にうなだれた。

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