温かい手を持ってる  第一部

温かい手を持ってる ―第二章― /潜んでいた悪魔

「お前、明日から繁華街来る前電話しろよ」
駅の改札を通ろうとした私に、コータさんがそう言った。

「うん?」

「お前から電話掛かって来たら俺出るから」

「別に待ってるの平気だよ?」

「俺が平気じゃねぇんだよ」

「うん。分かった」

「駅まで迎え来るから」

「マジで?!」

「お前…口悪ぃな」
私が思わず大声を出すと、コータさんはそう言って笑った。

「え?うそん」

「そこは「本当に?!」だろ」
コータさんはクスクスと笑う。

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