温かい手を持ってる  第一部

温かい手を持ってる ―第一章― /悪夢

目を閉じると思い出す。
男の人達に乱暴されたあの光景を。
無理矢理挿れられたあの不快感を。
あの痛みを…。



クリスマスイブの朝、美佳から電話が掛かって来た。

クラスのみんなで集ってクリスマスパーティーをするという電話の内容を聞き、私は初めて今日がクリスマスイブだと知った。

「夜は…無理なんだよね」
電話口の向こうの美佳に、少し躊躇しながら私が言うと、美佳は少し笑った。

『大丈夫。昼間するんだって。1時からだよ』

「あぁ、なら行ける。場所はどこ?」

私は美佳から場所を聞き、それをメモすると電話を切った。

「クリスマスイブかぁ…」
部屋でポツンと呟いたと同時に、頭に浮かぶのはコータさんの姿。

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