幸せのカタチ

episode1. /好き






野球部の掛け声、


吹奏楽部の練習音、


教室内の駄弁る声―――



たくさんの音が鳴り響く放課後の学校が好き。



「あれ?もうバスの時間?」



日誌を書き終えて最後の授業が終えて20分が経つ。



クラスの中には15分経っているのに帰宅部の子たちは一塊になってワイワイしている。



「また明日ね」



軽く挨拶を終えてお母さんに最近買ってもらった黒のリュックをすかすかのまま背負い教室を出る。



クラスメイトには"バスの時間"と言っているけど本当は次のバスまであと30分はあるし、そのバスを逃しても15分後にくる。



私が向かう先は一つ。



校舎から離れた第三体育館からは既に"キュッキュッ"と摩擦の音が既にしている。




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