王子様から、花束を〔完〕






"何が?"、なんて

次を知ってるから聞きたくない。




「それじゃあ、また」




黙ったまま、静香さんはまた綺麗に笑って
役所の門を潜って行った。




「―――」





もうすぐ夏休み。



それまでに決着をつけようと思った結果、

静香さんに邪魔をされ。






「…新着、なし」






橘さんからの、言葉はない。



体調悪いから…だよね?






『今日は急に行ってすいませんでした。お体大事にしてください』





当たり障りのない、

いつも送ってたものと変わらない文章。




本当は…

戻ってもう一度、改めて話したいけど…





「…また今度にしよ」





私はいくつになっても、臆病なまま。







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