花笑み

プロローグ







『好きです』






いつかの思い出。



中学の、初恋の、甘酸っぱい思い出。






『なんの本ですか?』






どんなに一人で、学校に行きたくなくっても前を向けていたのは優しく、低い落ち着きのある声があるからで。





肌白くて気持ち悪いとか、
金持ってて調子乗ってるとか、
一人が好きだとか。




どんなに嫌な噂を聞いても隣にいてくれるだけで、温かくて中学生らしく、"永遠"とか信じてたから。






『別れてほしい』






自分の辿るべき運命を、その瞬間、思い知ったの。







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