花笑み

episode6






「あれ?今日は帰る日、か」

「ん。」

「じゃーね」

「梨花ちゃんは?バイト?」

「そ。ってことでー」





放課後。

梨花ちゃんは学校近くのカフェで1年になってすぐバイトを始めて週3のペースで入れている。


私も梨花ちゃんがバイトの日は湊くんと帰る日と決めていて、その日はバスケ部がオフだったり、体育館練だったり、外練という名の外周だったりと様々だけど。



私は基本的に図書室で待つからあまり関係はなく、部活が終わり次第湊くんが迎えに来てくれて。


そしてそれ以外の日は梨花ちゃんと真っすぐ帰る、ってサイクルは出来た。当たり前のようだけど、中学時代に一人だった私にとっては割と充実した毎日。





「…さて」






図書室に行きますか。1日の中で密かに楽しみにしているこの時間。湊くんも、梨花ちゃんも嫌がって行ってくれないこの場は落ち着いてワクワクもあって。





「続きは、と…」





放課後に続きを読みたいとソワソワしていた私の今ハマッているミステリー小説。






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