Last Chanceを君に!【完】
祐樹side /カンナ
「フーッ」
大きなため息を吐いて、エレベーターに乗り込んだ。
社会人になった俺は、ここの所、大きなプロジェクトの大詰め作業に追われていた。
やっと、契約まで持ち込み、軌道に乗り始めた今日、久しぶりに早めに帰って来れた。
部屋の前でインターホンを押すと、ガチャっとドアが開く。
「お帰りなさい。」
愛しい人の声に迎えられる。
「ただいま。カンナ。」
この幸せを失いかけたあの日を思い出すと、俺の心はキリキリと痛み出す。
全ては、俺の弱さの所為。
その所為で、カンナを傷つけ続けた。
あらすじ
浮気を繰り返す彼。
そのたびに、そんな彼を許してしまう私。
だから、最後のチャンスを上げる。
ねえ、もう私を裏切らないで。
そう、願っていたのに・・・・・・・。
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総合ランキング15位獲得!(2014年09月)