Last Chanceを君に!【完】 

祐樹side /カンナ


「フーッ」



大きなため息を吐いて、エレベーターに乗り込んだ。



社会人になった俺は、ここの所、大きなプロジェクトの大詰め作業に追われていた。



やっと、契約まで持ち込み、軌道に乗り始めた今日、久しぶりに早めに帰って来れた。




部屋の前でインターホンを押すと、ガチャっとドアが開く。





「お帰りなさい。」




愛しい人の声に迎えられる。




「ただいま。カンナ。」




この幸せを失いかけたあの日を思い出すと、俺の心はキリキリと痛み出す。




全ては、俺の弱さの所為。



その所為で、カンナを傷つけ続けた。



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