FAKE

I. The Beginning /Say Good Bye

「すみません、その荷物そこに置いて下さい」

「はい、分かりました~」


この不況の中、引っ越し会社のバイトにも女性は性を出しているらしい。
棚とか何十キロもするだろうに、御苦労な事だ。
私だったら絶対に無理だし、そもそも体力勝負なバイトをしない。
どうせなら、頭で勝負するようなバイトのほうがいいと思うけど。
ま、育ちの環境に恵まれなかったのね。


可哀想に。


セキュリティーの低いアパートに本日私は引っ越した。
土地的にココが最適だったから。
別に自分の身は自分で守るし、方法はいくらでもある。
幸い、改造出来るくらいのお金はある程度持っている。

読書好きなのと世渡り上手なのも幸いして、建築関係にはコネがある。
無論女性じゃなく、異性だ。
何せこのゲームは、女の誰がライバルなのか分からない。
女全員が敵だと思い込んだ方がいい。

いや、寧ろ男すら信じてはいけない。
後ろで違う女が糸を引いている可能性も考慮すればね。
つまりは、自分以外誰も信じてはいけない。


そう、自分以外はね。


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