怪異と私の恋物語【完】

第四章 選択肢と決断 /序曲

愛するとは一体なんなのだろう?

恋するとは一体なんなのだろう?

思い続けることが愛なのだろうか?

その思いをぶつける事が愛なのだろうか?


恋愛とは、お互いを恋い慕う事。


では、恋とはなんだ?

愛とはなんだ?

どのような感情?

どんな気持ちになるのだろう?


胸の高鳴り。

その人を見るだけで感情の起伏が変化する。

情緒がすぐに不安定になる。

まるでその人物の手の平に踊らされているよう。


恋を知ってしまった2人の怪異。

その思いの対象は、同じ一人の人間の娘。


さぁ、人間の娘よ選択を。

今宵の舞台は盛大だ。

人を喰らう怪異が人に恋をした。

食物連鎖を無視した恋愛感情。

何ともまぁ愉快な事か。


さぁ、決断をせよ人間の娘よ。

其方は、どちらを選ぶのだ?

儂が用意した舞台でどのような即興劇を繰り広げてくれるのか?

儂を楽しませてくれ人間よ。



退屈な儂の生を色づけよ。



選択肢数は己次第。

その先にある未来に同じものは1つも無い。

ただ一つ分かるのは、



全員が幸せになるという優しい未来は一つも無いということだけ。



さぁ、娘よ選択を。

怪異に愛されし娘よ、一人を選べ。

それともどちらも選ばぬもよし。


恋も愛も知らぬ娘よ。

彼らの思いをどう捕える?

どう受け止める?


過去を知りながらもアノ怪異を愛せるか?

偽りの兄妹を演じ続けた怪異を愛せるか?




さぁ、決断を今されたれし。





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