怪異と私の恋物語【完】

最終章 これが怪異と私の物語 /永遠

あの出来ごとから数年経ち、私と魁は晴れて夫婦となった。
ハッキリ言おう、怪異であろうと人間であろうと


魁は最強でした。


朱利はまだ怪異だというのに、未だに彼の臣下に下っているという事実。
別に契約したわけでもない。



魁が脅迫して成り立った主従関係だ。



いつの間に手に入れたのか、笑顔でなんかの札を取り出し、ボソボソと朱利に耳打ちするが否や顔色を青くした朱利。
一体何を言ったか激しく気になるが、あえて聞かないでおこう。
私の精神的な保身の為だ。

そして、魁の言った通りに物事が進み、両親も魁ならいいだろうとすぐに結婚を認めた。
どうやら朱利がまたもや操作して、田舎に住んでいた時にお隣に住んでいたお兄さん設定を両親の記憶に組み込んだらしい。
本当にお疲れ様です、朱利。

それだけでは飽き足らず、朱利をパシリに使い、自分の戸籍を偽造し、私と2つ違いの設定にした魁。
彼曰く、2歳差くらいが丁度いいらしい。


何が丁度いいのか教えてほしい、切実に。


そして、彼の銀行の通帳を見せて頂いたのだが、本当に養える程の金額がありました。
というか、うん…本当に起業できるよ。
零がいくつあるか途中でカウントするのをあきらめました。

一体どうやって手に入れたのかと聞けば、昔から持っていた調度品を売り払ったらしい。
そりゃあ、人間時代、仮にも親王だった彼なわけだからその時代の数々の豪華な品々を売れば国家遺産並みの価値があったのであろう。
最初から計算していたのか、この人は…。

そして、盛大なる結婚式を終え、晴れて夫婦になった私達。
ま、まぁ夫婦になったら…ほら、アレがあるわけですよ。
まぁ、夜の営みといいますか…。


察して下さい、私の口からは言えません。


それで、本当に身も心も文字通り捧げました。
後悔はしてない。
本当に魁は、優しい。
僕時代と変わらずに接してくれる。
ただ、スキンシップは激しいし、名前の呼び方も変わった。

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